主は私の羊飼い。
私は、乏しいことがありません。
(詩篇23篇1節)
「好機の到来、クリスマス」
【新改訳改訂第3版・イザヤ書9章から】
(1節)しかし、苦しみのあった所に、やみがなくなる。先にはゼブルンの地とナフタリの地は、はずかしめを受けたが、後には海沿いの道、ヨルダン川のかなた、異邦人のガリラヤは光栄を受けた。(2節)やみの中を歩んでいた民は、大きな光を見た。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が照った。・・・(6節)ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。(7節)その主権は増し加わり、その平和は限りなく、ダビデの王座に着いて、その王国を治め、さばきと正義によってこれを堅く立て、これをささえる。今より、とこしえまで。万軍の主の熱心がこれを成し遂げる。・・・(8節)主がヤコブに一つのことばを送られた。それはイスラエルに落ちた。(9節」この民、エフライムとサマリヤに住む者たちはみな、それを知り、高ぶり、思い上がって言う。(10節)「れんがが落ちたから、切り石で建て直そう。いちじく桑の木が切り倒されたから、杉の木でこれに代えよう。」(11節)そこで主は、レツィンに仇する者たちをのし上がらせ、その敵たちをあおりたてる。(12節)東からはアラムが、西からはペリシテ人が、イスラエルをほおばって食らう。それでも、御怒りは去らず、なおも、御手は伸ばされている。(13節)しかし、この民は、自分を打った方に帰らず、万軍の主を求めなかった。(14節)そこで、主はイスラエルから、かしらも尾も、なつめやしの葉も葦も、ただ一日で切り取られた。(15節) そのかしらとは、長老や身分の高い者。その尾とは、偽りを教える預言者。・・・。
本格的な冬将軍の到来に、身の引き締まる思いがしておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
昔、自動車会社のコマーシャルで「あんなこともできる」、「こんなこともできる」とのキャッチコピーが謳(うた)われていました。なんとも欲張りな宣伝文句ですが、AIの登場で私たちはそのような世界に今生きているのではないでしょうか。
(口語訳聖書イザヤ書9章6節)「霊妙なる議士」とは不思議な言い回しですが、新改訳第三版の聖書では「不思議な助言者」と訳されています。英語聖書では「Wonderful Counselor」(ワンダフル・カウンセラー)と記されています。
すなわち、罪深く、また物質的には豊かに見えて、その実、精神的、霊的、人格的に貧しい私たちを一番よく理解してくださるベストカウンセラーが、クリスマスに来られたのでした。そのお方は、今もなお不思議なことを数々成し遂げてくださる主なるイエス・キリストです。このすばらしいベストカウンセラーを隅に追いやって、飲み食いだけのパーティー化したクリスマス会など何の意味があるのでしょうか?今、地球温暖化による環境異変、自然崩壊、血なまぐさいニュースが溢れ、物価上昇など先行き不安の中、人の心はどこで安らぎを得るのでしょうか?
しかし、「これは、神のチャンス、福音の好機。神は愛のご摂理をもって、人を窮地に追いやりたもう。真の神にまで引き寄せるためである」とのことばがあります。これは昭和の石油ショックの時に、神学者の小島伊助牧師がキリスト教雑誌に掲載した文書の一節です。
ですから、私たちを取り巻く状況が、どんなに悪く絶望的でも、神の最善を信じて従いましょう。
クリスマスの時期、イザヤ書9章が教会で読まれることも多いと思います。その1節は教えます。私たちが、例え憂鬱と絶望の中で、悲しみや問題が永遠に終わることがないのではと恐れることがあるとしても。(1節)「苦しみのあった所に、やみがなくなる。・・・栄光を」受けるという確信に安心できるのです。なぜなら、主なる神は常に私たちを問題から逃れさせてくださるわけではありませんが、心から神について行くならば、その問題から安全に導き出してくださるからです。その希望をクリスマスは与えてくれます。
それは続く2節から6節にあるように、大いなる「やみ」に覆われているとき、神は「死の陰の地に」生きる者たちすべてを照らす「光」を送ると約束されるからです。彼は「不思議な助言者」であり、「力ある神」です。この希望のメッセージは、イエス・キリストの誕生と、その永遠の王国の到来により成就しました。イエス・キリストは全ての人類を罪の奴隷から解放するために来られたのです。それをお祝いするのがクリスマスです。
しかし、現実には8節から10節にあるように、当時のイスラエルは「高ぶり」、「思い上がり」自分自身の力で国を再建し守れると考えました。神がイスラエルを一つの国民として、領土を与えたにもかかわらず、彼らは神よりも自分たちを信頼しました。今のイスラエルはどうでしょうか。
そしてこれは、私たちもよく、自分の力と能力は神が与えくださったものであることを忘れて、自分の功績を誇ってしまうことさえあるのではないでしょうか?そして私たちが持つ「すべての」おごりや自尊心は、神との交わりの妨げとなるために、神はお喜びとならないのです。
寒さも本格的になってきました。ますますお元気で良い年をお迎えになりますようにお祈りしております。
どうか、神を信頼する者を守り続ける主なる神を信じ続けてください。また、礼拝でお会いできる日をと祈っています。教会はいつでも、いつまでも皆様をお迎えする気持ちを大切にしております。
皆様、良いクリスマスをお過ごしください。
葛西福音キリスト教会 牧師 松山公要
n e w
上の説教は音声と教会花壇の花々を楽しみながら聴けるようにしました。どうぞ、ボタン押してください。
「教会を訪れてくださる皆様へ」
主日礼拝の礼拝時間は、午前11時~12時くらいとなります。
教会を訪れる皆様には、自己判断によるマスク着用とし、教会入り口で備え付けの消毒薬での手指消毒をお願いいたします。ただ教会にはご高齢の方、またそれぞれのご事情によりコロナ対策が必要な方も来られます。ですので、風邪の症状など、ご体調に何らかの症状がある方は、来会をお控えいただき、周囲への配慮をお願い申し上げます。
私たちの教会はエホバの証人(ものみの塔)、統一教会、モルモン教とは関係ありません。
葛西福音キリスト教会 関連ホームページ