葛西説教20221218アドベント第四週①
1.テキスト「ルカ12:1~7」
2.タイトル「キリストの誕生」
3.中心聖句「ルカ2:7」
「飼葉おけに寝かせた。宿屋には彼らのいる場所がなかったからである。」
4.本文「キリストの誕生」
序)はじめに
アドベントも四週目に入りました。来週は皆さんも、待ちに待ったクリスマスですね。皆さんの中にも、お家にクリスマスツリーを飾られたり、プレゼントを用意されている方もおられるでしょうね。
でも、本当のクリスマスは、私たちを救うためにお生まれくださったイエス様を心の中にお迎えすることです。本日は、世界で最初のクリスマスについてのお話です。
本論)「キリストの誕生」
Ⅰ.「人口調査」
イエス様がお生まれになったころ、ユダヤを支配していたローマの国に、アウグストという皇帝がいました。あるとき、皇帝アウグストがローマの支配している地域の人口調査をするように、と命令を出しました。ユダヤの国はローマに治められていたので、ローマの命令にはすべて従わなければなりませんでした。この命令は、人々にとってはつらいものでした。どんなに遠くても自分の町で登録をするために、今住んでいるところから出かけなければならなかったのです。ガリラヤのナザレの町に住むヨセフもこの命令に従わなければなりませんでした。しかし、妻のマリヤはもう間もなく赤ちゃんが生まれそうでした。お腹の大きなマリヤにとって移動は大変です。ナザレからベツレヘムへの旅でしたが、片道で百キロメートル以上もあったのです。もちろん今のように自動車や電車などはありません。マリヤをロバに乗せて、ヨセフは長い道のりを歩いてベツレヘムに向かいました。
Ⅱ.「イエス様の誕生」
ヨセフたちがやっとの思いでベツレヘムに着いた時、ベツレヘムの町はたくさんの人でごった返していました。皇帝アウグストの出した人口調査の命令で、各地から人々が大勢集まって来たからでした。ヨセフが一生懸命に宿屋を捜してもどこもいっぱいでした。そのような時、マリヤは産気づき、今にも赤ちゃんが生まれそうでした。
ついにヨセフたちが泊ったところは、馬や牛のいる家畜小屋でした。その中でイエス様はお生まれになったのです。生まれたばかりのイエス様は、ふわふわしたベットの上ではなく、なんと家畜小屋にある飼い葉おけの中で、すやすやと眠られていました。どうですか、私たちの中に家畜小屋で生まれた人など誰もいませんよね。ここに、私たちのためにお生まれになったイエス様が、徹底してへりくだられたお姿を見ることができるのです。
これが、世界で最初のクリスマスでした。それは、最も小さな、しかし最もすばらしいクリスマスでした。
Ⅲ.「イエス様をお迎えしよう」
神の御子であるイエス様が、なぜこんなにもへりくだられたのでしょうか?聖書の中に、こういうみことばがあります。
『主は富んでおられたのに、あなたがたのために貧しくなられました。それは、あなたがたが、キリストの貧しさによって富む者となるためです。』(Ⅱコリント8:9)。家畜小屋でお生まれになったイエス様は、33年後にはあの十字架にかかられ、私たちにとってすばらしい救いの道を開いてくださったのです。私たちの罪のために、神でありながら人となって来てくださったのがイエス様なのです。そして何の罪も犯しておられないのに、私たちの罪のために十字架にかかってくださったイエス様をクリスマスは予兆し、象徴しているのです。
どうか、皆様、イエス様は私たちの心の戸の外に立って、戸をたたいておられます。私たちが心の戸を開いて、イエス様をお迎えするなら、イエス様は私たちの心の中に住んでくださるのです。
勧め)「キリストの誕生」
クリスマスは、私たちのために生まれてくださった救い主イエス様を心の中にお迎えする日なのです。どんなに立派なツリーを飾ったり、楽しいパーティーをしても、イエス様をお迎えしていなければ、それは本当のクリスマスということはできないのです。
どうか、私たちはイエス様を私たちの救い主として心から感謝の心をもってお迎えする日としてクリスマスをお祝いしましょう。
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