葛西説教20230820②

1.テキスト「出エジプト20章8～11節」

2.タイトル「安息日」

3.中心聖句「出エジプト20章8節」

　「安息日を覚えて、これを聖なる日とせよ。」

4.本文「安息日」

　序)「人のためにある日」

　イエスは言われました。「安息日は人間のために設けられたのです。人間が安息日のために造られたのではありません。」(マルコ2:27)。

　安息日は、神が人のためにつくられたのです。皆さんは、日曜日が休みだから教会で礼拝していると思っていませんか。実はそれは全く逆です。日曜日が休みだから礼拝しているのではなく、クリスチャンたちが日曜日に仕事を休んで礼拝するから、日曜日が休みになっていったのです。では、神はどうして、7日に一度、休むようにされたのでしょうか。

本論)「安息日」

Ⅰ.「安息日は休日」

　まず安息日は仕事を休む日です。皆さんにとっての仕事は、学校の勉強であったり、会社の仕事であったり、家の事でしょうか。安息日の日曜日はそれらをお休みする日です。人間には休息が必要です。より良く勉強や仕事、家事についても七日に一日はお休みすること。神は人が生きていくうえで必要だから安息日を授けてくださっているのです。

　10節にはあなたの奴隷や家畜、外国人も休ませなさいと命じられています。これは聖書の通り、神を信じていない人も、あなたが雇う人、家政婦、お手伝いさん、家畜、ペットも休ませなさいということです。つまり、神が創造されたもの全ては、7日に1日は休むのが良い、そのような働く間隔が良いように造られているのです。だから休みなさいと。神は、皆さんに休みが必要なことを知っておられます。無理して勉強して、仕事して、良い成績、金を儲けても、体を壊して病気になってしまっては何にもなりません。昔、アニメの歌で「何のために生きているのか。知らないのはイヤだ！」とありましたが。成績もお金も人生を豊かにする手段に過ぎません。幸せな人生は、健康な体と健康な心があってこそですね。6日間しっかり働いて1日休むのが、体にも心にも、また霊、魂にも大変良い事なのです。

　ですから、安息日にしっかり休めるように6日間しっかり働き、6日間しっかり働けるように安息日にしっかり休むのです。

Ⅱ.「安息日にするべきことは」

　さて、人は勉強さえしていれば、仕事さえしていれば、後は何もしなくても良いのでしょうか。違いますね。子供であれば学校の勉強だけが人生をより良く生きるための学びではないですね。友人との遊び、家の手伝い、家族とのお出かけなども大切ですね。また、大人の皆さんにとっても趣味、家族との対話、家のこと、ボランティアなども大切ですね。

　しかし、もっと大切なのは、神を礼拝することです。神を礼拝することは、最も大切です。神はそのために人間を創造したのです。旧約聖書で、神の民イスラエルは「祭司の王国、聖なる国民」(出エジプト19:6)とされました。彼らは、主なる神を礼拝する「会衆」であり、そのために「集会」する民なのです。「教会」の語源であるエクレシアとは、まさにこの会衆であり、集会です。

　神は、天地万物を6日で造られ、7日目に休まれました。全知全能の神もさすがに疲れたのでしょうか。いいえ、神は人のように疲れたりしません。神はその日、全てを完成されたのです。全てを見られ、満足されて、完成されました。私たちにとっても安息日は、1週間を振り返って完成する日です。過ぎた1週間を振り返って、祈りが聞かれたことを、健康に過ごせたことを感謝します。また、罪に気づいたら、神に告白して悔い改めます。これもまた一つの神への礼拝です。こうして、日曜日は1週間を振り返る日、またこれから始まる1週間に備える日なのです。

Ⅲ.「安息日は礼拝の日」

　では、良い神への礼拝の日としての過ごし方とは何でしょうか。それは記念することです。皆さんは、誕生日、結婚記念日、創立記念日をお祝いしたことがありますね。安息日は、神が天と地を造られた記念日です。それから、イスラエルの民がエジプトの国の奴隷から解放された記念日です。そして、イエスが十字架にかかって死なれ、そしてよみがえられた記念日なのです。

　皆さんは記念日に何をしますか。もちろん、お祝いですよね。みんなが集まって、パーティーを開いたり、ケーキを食べたりしますよね。日曜日も記念日なので、みんなが集まって、神の創造とイエスの十字架の救いを記念して礼拝するのです。みんなと一緒に礼拝で神に感謝し、賛美し、みことばを聴き、神に従って行く決心をするのです。

まとめ)「安息日」

　あなたは、毎週の礼拝が楽しく、うれしく思っていますか。それとも、無理矢理に仕方なく義務感だけで礼拝に出ていませんか。安息日は、神が私たちに下さった恵みです。神のルールに従うことは、仕方のない事ではなく、私たちにとって一番恵まれる方法なのです。 

ですから日曜日は休息しましょう。1週間を振り返って、感謝し、また反省し、新たな週に備えましょう。そして、神の救いを記念して、礼拝しましょう。喜んで礼拝を献げ、神と共に新しい1週間をスタートしましょう。