葛西説教20230910③
1.テキスト「創世記1:1~31」
2.タイトル「神の創造」
3.中心聖句「創世記1:1」
「初めに、神が天と地を創造した。」
4.本文「神の創造」
序)「はじめに」
聖書は神による天地創造の記事(創世記1:1-2:3)をもって始まり、新天新地の成就の約束(黙示録21:1-22:5)をもって終わります。それゆえ、聖書が天地創造の記事で始まっているのは、重要な意義があります。同志社大学を創立した新島襄も、創世記の1:1を読んで、「これは私の考えていた神と違う。神社や神棚に祭られている神と全く違っている」と悟ったと伝えられています。
そのため、神が天地の創造者であるとは、最も重要な神知識と告白の一つです。教会の礼拝ごとに唱えられている使徒信条も、天地の造り主なる神への信仰で始まっています。
ただ、ダーウィンの1859年に刊行された『種の起源』にある進化論が有名ですが、神が天地万物を創造したとある聖書は神話だと攻撃されています。神学者も創世記の記事は、ただ一人の目撃者もあり得ないと言い。人間による観察や経験自体不可能な領域について記されているので、一般の学問的な立場の人々が、創世記、特にその創造論についての記述を、単なる伝承または神話と見なすことに無理はない、と言っています。
それであるので、本日、改めて聖書から学びたいと願います。
本論)「神の創造」
Ⅰ「ストーリー」
神は、茫漠として何もなかったところに「光あれ」と言われました。すると光が造られました。神のことばによって、この世界は始まりました。こうして神は第一日目の働きを完成されました。「第一日目」と言っても、太陽は「第四日目」に造られるので、今の1日が24時間という枠組みとは限りません。
神の第二日目の働きは、大空を造ることでした。また地球上の物質の代表としての「水」を創造されました。その他の物質も前後して造られたと思われます。
第三日目の働きは、天の下の水を集めて海を造り、渇いたところを陸とされたことです。また様々な植物も、種類にしたがって創造されました。
第四日目は、太陽と月と星を創造されました。おそらく、地球の自転と公転の始まりを表していると考えられます。
第五日目には、光合成によって酸素がどんどん増えて動物の住める環境になったので、空には鳥、海には魚が、これも種類にしたがって創造されました。
そして第六日目には、地上に色々な動物が種類にしたがって創造されました。神はご自分が創造されたすべてのものを見て良しとされました。
Ⅱ「この個所で学ぶべき真理」
私たちの住むこの地は、神に創造されたものです。神の知恵と力で造られたので、私たち人間はそれを学ぶことによって神の存在を発見できるのです。
そしてその神の創造のみわざは罪びとである私たちをキリストにあって新しく創造されるのです。聖書は言います。
「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(Ⅱコリント5:17)
神の創造によってこの世界は造られ、そして私たちもキリストの十字架を信じることにより、罪から救われ、新しいいのちに生きる人に新しく創造されるのです。
Ⅲ「進化論と創造論」
私たちは学校では進化論を教えられました。しかし進化論は単なる仮説なのです。例えば爬虫類が進化して哺乳類になったと言うが。からだの構造が進化の途中にある生物の化石は発見されていません。今、遺伝学の研究も進み、変異は次の世代に受け継がれないことが分っています。
また、生命が生まれるために必要なタンパク質が自然発生するためには、偶然が何億回も重ならなければなりません。万が一、奇跡的にタンパク質ができたとしても、それが人間のように複雑な生物に進化するためには、それこそ、途方もないような偶然が繰り返されなければなりません。一秒間に一回そんな偶然が起きても、何千億年という時間ではとても間に合わないと言われています。
さらに、人間はサルから進化した、あるいはサルと共通の祖先から進化したという仮説があります。ネアンデルタール人とクロマニヨン人とかの骨の化石が発見され、サルから人間に進化する途中の猿人の化石だと言われてきました。しかし、現代の進んだ遺伝子検査でその化石を調べると、それらの猿人の化石と言われてきたものはサルと人間の骨が混じったものだったり、絶滅した大型のサルの骨だったり、現代人の骨と何ら変わらないものだったりすることが分ってきたのです。
まとめ)「神の創造」
私たちが学んできた「進化論」は、絶対に正しい真理ではなく、一つの仮説にすぎないのです。科学的に調べても、神による創造は神話だと、全て切り捨てる根拠はなくなりつつあるのです。どうか、皆様には自然の中にある神の知恵と目的に目を留められ、全知全能なる創造主、神を見出してください。そして創造主なる神の御子、キリストの十字架を信じて罪から救われ、新しいいのちに生きる者になってください。また、すでに救われて新しいいのちに生きる皆さんには、「キリストにあること」「聖霊に満たされること」を大切に生きてください。
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