葛西説教20240101
1.テキスト「詩篇2章1~12節」
2.タイトル「希望はどこに」
3.中心聖句「詩篇2篇7節」
「主はわたしに言われた。『あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ。』」
4.本文「希望はどこに」
序)「来る年に希望はありますか」
皆様はどんな希望に燃えてこの2024年をお迎えになられていますか。
えっ、希望だなんて?この世の中に生きていて希望なんて全く感じないよ!と言いたくなりますか?確かに、去年も大変な一年だったなあと。日本や世界でも、あちこちで大きな災害や戦争があり、何百、何千、何万という人々が悲しくひどい目にあって、今年になってもまだまだ苦しい中にいるじゃないかという人もいるかと思います。
ですから、苦しんでいる人を助けたり、祈ったりすることも忘れないでください。
また、そんな恐ろしいことが、いつ私に降りかかってくるか分からないし、などと考えると本当に、「希望はどこに?」と叫びたくなるかもしれません。
実はその叫びにまことに応えてくださるお方についてお話したいと思います。そのお方とは神の子、イエス・キリストです!
本論)「希望はどこに」
Ⅰ「油注がれたお方」
旧約聖書の詩篇2篇は、主イエス・キリストのことが預言として記されています。まず、イエスは「油注がれた者」(2節)と言われています。この「油注がれた者」とは、ヘブル語では「メシヤ」、ギリシャ語では「キリスト」です。この詩篇の中では、イエスに対して、もろもろの王、もろもろのつかさ、もろもろの国びと、もろもろの民が逆らっているとあります。イエスに対してヘロデ王や、ピラトが、ユダヤ人たちや異邦人と一緒になって、イエスを十字架につけたことが預言されているのです。神を信じないで、神に反抗する人々の力が強かったのでしょうか。イエスが十字架につけられてしまい、弟子たちや、母マリヤや、他のマリヤたちや、女たちの心はまったく、失望、絶望で、希望なんか一かけらもなかったのでしょうか。
Ⅱ.「神から生まれた者」
いいえ、そうではありませんでした。イエスがどのようなお方であるか、というところに希望があるのです。そう、永遠の、決して失望に終わることのない希望があるのです。それは、イエスは、神から生まれた、ただ一人のお方だということです。すなわち、ただ一人のまことの神の子であるということです。父なる神は天からご覧になっています。もろもろの国びとたち、つかさたち、王たち、民たちが反抗しているのを、またヘロデ王やピラトや、ユダヤ人、ローマ人たちがイエスを十字架につけるのを。そして、天で笑っておられるというのです。まことの神に背き続けることはできませんし、対抗もできません。神は、キリストをまことの王として立てられました。そして、宣言して言われます。「あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ」と。新約聖書にもあります(マタイ3:17、17:5、マルコ1:11、9:7、ルカ3:22、9:35)。ですから、イエスは神から生まれたただ一人の神の子であり、まことの王です。すべてのものを神から与えられているお方です。イエス以外のすべてのものは「造られたもの」です。イエスだけが神から生まれた神の子です。
Ⅲ.「主は今生きておられる」
有名な賛美、新聖歌257番には、「キリストは生きておられる」があります。この賛美はベトナム戦争中に、ウィリアム・J・ゲイザーによって生み出されました。ベトナムの戦場へアメリカにいる妻から、男の子の誕生の知らせが届きました。しかし、彼にとってそのニュースは喜び一色ではありませんでした。「こんな暗い世の中に、今、生まれて来る赤ん坊に、一体何の希望があるのか?」と。むしろ、生まれてきた子どもに同情の思いを抱くほどだったのです。ところが、家族のもとに帰り、いざその生まれた息子を腕に抱いた時、幼子のいのちに心打たれました。大きな感動に包まれながら、これはなんと甘美な瞬間であることかと味わうと共に、いや、もっとすばらしいのは、この幼子がきっと未知の人生に雄々しく向かっていけるのだ。なぜなら、キリストは死よりよみがえって、今も生きて、この息子と共にいてくださるのだという事実!を確信して、この賛美が歌い上げられました。「彼が生きておられるので、私は明日に向かって生きていける!」と英語の原詩には繰り返されています。
まとめ)「希望はどこに」
ハレルヤ!キリストは父のひとり子、神から生まれた神の子、今も生きておられます。ですから、このお方に信頼する人は幸せなのです。いつも希望に生きられるのです。「希望はどこに」?希望はキリストです。
どうか、皆さん。私たちの今年一年最初の信仰告白として、新聖歌257番「キリストは生きておられる」を賛美しましょう。音程に自信のない方もスマートフォンやコンピューターでネット検索すれば、楽曲の演奏が見つかると思います♪(コンピューター・ウイルスには気をつけてくださいね)。
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