本日は最高外気28度の予想です。危険な暑さは終わりそうですね。ただし、台風10号に対しての警戒と防災の準備をお願いします。
今朝は民数記5章を読みました。その中でふと感じ、また考えさせられたことです。
(民数記5章2~3節)「ツァラアトの者、漏出を病む者、死体によって身を汚している者をすべて宿営から追い出せ。・・・彼らを宿営の外に追い出して、わたしがその中に住む宿営を汚さないようにしなければならない。」
荒野でのイスラエル民族は、限られた面積の中での集団生活を余儀なくされました。強固な結束力あってこその存続が可能でした。「聖なる民」「神の民」、これが彼らのアイデンティティであり、使命でした(出エジプト記22章31節、詩篇47篇9節)。死を神のさばきの結果と受け取り、遺体を汚れと理解し、医療が未発達の時代にあっては、伝染性の病状の人などは、集団の外に隔離することが、感染防止として命じられています。
確かに、現代でも結核は感染症であり、周囲にうつる可能性があるため、適切な対応が必要だとして求められています。結核患者の隔離のポイントは、次の通りです。
「感染経路と隔離」については、結核は空気感染する病気で、結核菌を吸い込むことで感染します。この空気感染は、咳やくしゃみによって結核菌が空気中に飛び散り、他の人が吸い込むことで広まります。ですから、結核患者は、結核菌を排出している場合に周囲にうつす恐れがあるので、隔離が必要な場合があります。
「隔離の方法」は、陰圧室がある場合は、結核患者を陰圧室で隔離します。陰圧室とは感染を外部に広めないための特殊な部屋です。陰圧室がない場合は、一般個室で部屋を閉め切り、他の患者との接触を避けます。結核患者が使用した一般個室は、結核疑い患者が使用しないようにし、窓は換気のために開放します。
「入院期間」としては、結核患者の必要な入院期間は、周囲への感染の恐れがないと判断されるまでの約1~3ヶ月程度とされています。そして入院治療中は、結核菌の排菌状態や薬の副作用のリスクを考慮して適切な対応が行われます。感染症である結核についての正確な情報は医師の指示に従うことが求められます。
しかし、主なるイエスは、重い皮膚病にかかった人が助けを求めてきた時、(マタイ書8勝3節)「手を伸ばして、彼にさわり、『わたしの心だ。きよくなれ』と言われ」癒されました。12年間も婦人の病で苦しんできた女性に対しても、(マタイ書9章22節)「娘よ。しっかりしなさい。あなたの信仰があなたを直したのです」と励まされました。死んだヤイロの娘の「手を取られ」て、生き返らせたのです(マタイ書9章25節)。
モーセの時代から、イエスの時代まではおよそ1300年の隔たりがありますが、同じ神の愛の働きがあるのです。それは聖別の本質は排除ではなく、神の愛だということです。ですから、律法厳守の宗教観の中で、イエスは律法を賜られた神のみこころが愛であることを私たちに教えてくださいました。そして汚れた存在を排除することで、集団体制を維持することの背後にある神の愛を忘れずに、迷い出た羊を捜し出す「羊飼い」の愛こそが、神のみこころであることを、身をもって教えてくださいました。
神が「羊飼い」であると旧約聖書は証言します。(創世記48章15節)「きょうのこの日まで、ずっと私の羊飼いであられた神」と。また、新約聖書も神の御子、イエス・キリストが「牧者」であると証言します。(マタイ書18章12~13節、ルカ書15章4節、ヨハネ書10章10~11節)
そして、クリスチャン一人ひとりも「神の羊の群れを、牧しなさい」と命じられています(ヨハネ書21章16~17節、Ⅰペテロ書5章2節)。