2022年10月2日(日) 第1主日礼拝メッセージ
葛西説教202210022②
1.テキスト「マルコ5:1-20」
2.タイトル「悪霊につかれた人」
3.中心聖句「マルコ5:8」
「汚れた霊よ。この人から出て行け」
4.本文「悪霊につかれた人」
序)はじめに
昨日ようやく復旧した福島県と新潟県を結ぶJR只見線の始発列車が、途中で故障してしまい4時間後に復旧しましたが、イベントも中止となり残念でした。只見線は過去年間三億円の赤字を出していたのです。そのような中、豪雨被害でその復旧も自力ではできない状態でした。しかし6年の議論と4年の復旧工事後、地域の力で復旧しました。それは赤字覚悟の復旧の決断だったわけです。地域の人々は只見線の価値にかけたわけです。
同じく教会会計も中々難しいものですが、信仰を持って礼拝と伝道、献金に励みましょう。
先日も話しましたが、マタイは霊感されて聖書をテーマ別に整理してまとめて記述しているとされます。マルコも、マタイほどではありませんが4:1-34にはたとえ話を、4:34-5:43には奇跡の記事をまとめています。そして本日はその中の「悪霊につかれた人」の奇跡です。
皆さんは、悪霊がいることを知っておられるでしょうか。「そんなものは、人間が考え出したものだ」という人もいるかもしれません。確かに幽霊は人間が考え出したものですが、聖書は悪霊が実際に存在することを私たちに教え、警告します。しかし、怖がったり、心配することはありません。イエス様の十字架と復活は、私たちに信仰の勝利を保証しますから。
本論)「悪霊につかれた人」
Ⅰ.「悪霊につかれた人」
あるとき、イエス様は舟でガリラヤ湖の向こう岸、ゲラサ地方に渡られました。そこは、異邦人が主に住む地域と考えられています。それは家畜で豚を飼っていたことからとされます。「豚」はユダヤ人にとって汚れた動物であったからです(レビ11:7、申命記14:8)。
イエス様が舟から上がられると突然、一人の男がイエス様のところにやって来ました。その人は墓場に住みつき、大声で人々を怖がらせるばかりか、石で自分の体も傷つけていました。人は悪霊につかれると他人に恐怖を与えるのみか、自分自身をも傷つけるのですね。それで人々は何度か彼を鎖でつなぎ、足かせをつけて押さえつけようとしますが(完了)、くさりを引きちぎり足かせを壊しました(完了)。おそらく地域の人々の手には負えない状態であり、人々は人の力がいかに無力であるかを経験していたのでした。
なぜ、そのような状態なのでしょうか。それは彼が悪霊につかれていたからでした。そしてイエス様が名を尋ねられると「レギオン」と答えました。レギオンとは大勢の意味で、数多くの悪霊に支配されていることを意味しました。
Ⅱ.「悪霊からの救い」
イエス様は、この人に取りついている悪霊を追い出すために言われました。「汚れた霊よ、この人から出て行け」と。ところが悪霊は、「どうか追い出さないでください」とイエス様に頼み続けました。そして「どうしても追い出すなら、豚の群れの中に入らせてください」と願いました。その地域にはたくさんの豚が飼われていたからでした。
イエス様がお許しになると、悪霊は男の人から出て、豚の群れの中に入りました。すると豚の群れはみな湖に入り死んでしまいました。
人々は、悪霊の支配から解放された人の状態を見て恐れを抱いたと聖書にはあります。ここであの悪霊につかれた人が、まるで別人のように「着物を着て」「正気に返って」「すわっている」(分詞)ことが信じられない思いで目が離せず、人々は恐ろしくなったのです。
まさに「人にはできないことですが、神は、そうではありません。どんなことでも、神にはできる」(マルコ 10:27)というイエス様のことばは真実なのです。
しかし、残念なことに人々は、自分に理解できないことに恐れを抱いたのでした。この悪霊の支配から解放された人は、イエス様につき従うことを願いましたが、別の使命を言い渡されます。それは故郷に帰り、自分の家族(友人含む)に神様の奇跡を証することでした。
Ⅲ.「今の時代の悪霊の働き」
悪霊は、今の時代も働いています。世の終わりが近づいている今の時代こそ、悪霊がいっそう活発に働いています。悪霊は、私たちの身近なところで働き、私たちを神様から遠ざけようとします。友人が占いやおまじないをしているのを見かけることもあるでしょう。占いやおまじないは悪霊が働く場であり時となります。自分はやらないとしても、友人がやっているところに一緒にいるだけで、悪霊はあなたにも影響を与えることもあるでしょう。また、オカルト系の映画や本も避けた方が良いかと思います。そこを入り口にして、悪霊があなたを支配するかもしれないからです。
勧め)「悪霊につかれた人」
イエス様は神の子であり、その十字架と復活を通して、悪魔や悪霊に完全に勝利されたお方です。ですから、イエス様を信じ、みことばに従い、悪霊の力の影響から守っていただきましょう。
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