葛西説教20221211アドベント第三週
1.テキスト「ルカ1:26-38」
3.中心聖句「ルカ1:37」
「神にとって不可能なことは一つもありません。」
4.本文「マリヤへのお告げ」
序)「人はベターな存在、でも神はベストな存在」
アドベントの三週目に入りました。少しずつクリスマスが近づいてきました。皆さんはマリヤを知っていますよね。彼女はイエス様のお母さんです。今日はマリヤについて学びましょう。そして、人はベターな存在であったとしても、神は常にベストな存在のお方なのだと知り、信じ委ねて従いましょう。
本論)「マリヤへのお告げ」
Ⅰ「天使のみ告げ」
マリヤは、ガリラヤのナザレという町に住んでいました。ある日のことです。天使ガブリエルがマリヤのところに現われて言いました。「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」と。天使があまりにも突然現れたので、マリヤはびっくりしたことでしょう。今の天使のあいさつはどのような意味があるのか。しばらく考え込んでいました。
するとガブリエルが続けました。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。」と。
マリヤは天使のことばを聞いて、あわてて言いました。「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」と。この時、マリヤはヨセフと婚約していましたが、まだ結婚していなかったのです。結婚する前に、お腹の中に赤ちゃんがいることが分かると、その頃のおきてでは、石打の刑にあって殺されることになっていました。このことでマリヤはどんなに驚き恐れたことでしょう。
しかも、神の子、救い主をお腹の宿すと言われたのです。いったいどうやってそんなことができるのでしょうか。マリヤが不思議に思ったのも無理はありません。
Ⅱ.「神様の全能な力」
天使はこう告げました。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。不妊の女といわれていた人なのに、今はもう六か月です。神にとって不可能なことは一つもありません。」と。
エリサベツとは、バプテスマのヨハネのお母さんです。子供がないまま年を取りましたが、天使が告げたことばの通り、夫ザカリヤとの間に念願の赤ちゃんが与えられたのです。
この天使のことばを聞いたマリヤは、ためらわずに答えました。「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」と。はしためとは女奴隷のことで、すべて主人に任せて、主人の命じる通りにする人のことです。マリヤはこの時、神様のしもべとして、信仰をもって神様にすべてをお任せする決断をしました。
Ⅲ.「全能の神を信じましょう」
天使ガブリエルがマリヤを離れると、マリヤは大急ぎでエリサベツのところに出かけて行きました。そして、天使が現われて告げたことをすべてエリサベツに話しました。大喜びしたのはエリサベツです。エリサベツはマリヤを祝福して、こう叫びました。「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」(45)と。
マリヤは、素直に神様の全能のみ力を信じたので、神様から驚くべき祝福をいただきました。マリヤ自身も、“マリヤ賛歌”というすばらしい賛美を神様にささげたのでした。
ある牧師の証しですが、未経験な奉仕に不安をいだいていました。ある日、心にみことばが響いたそうです。「わたし自身が一緒に行く」(出エジプト3:14口語訳)と。その時から不安が消え、安心した心で奉仕ができたそうです。
勧め)「マリヤへのお告げ」
神様は、ひとり子イエス様をこの世に送ってくださるほど、私たちを愛しておられます。そして、いつもその全能の力をもって私たちを導き守って下さるのです。
私たちもマリヤのように、どんな時でも神様を信じ、神様のおことばに従いましょう。人間の考えではとても理解できないようなことでも、神様にできないことは何一つないのです。信じお委ねしましょう。
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