葛西説教20230312②
1.テキスト「マタイ25:1-13」
2.タイトル「目を覚ましていなさい」
3.中心聖句「マタイ25:13」
「目をさましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないからです。」
4.本文「目を覚ましていなさい」
序)はじめに
先週はイエス様のエルサレム入城について、聖書からお話ししました。聖書はイエス様が王なる方でありながら、私たちの罪のために、十字架にかかるためにエルサレムに入城されたのだとお話ししました。ですから、私たちは王なるイエス様に従うべきであるとともに、イエス様の十字架を信じて罪の赦しを受ける必要があるのです。
本日は、イエス様の第五の説教と呼ばれる中の「終末の預言」からお話したいと思います。マタイの24章から25章には、終末に関するイエス様の教えが集められ、それはエルサレムの滅亡、終末の前兆、主の再臨から語り始められます。そのあと、主の再臨に備えるための三つのたとえと審判が語られました。そのたとえの中から、「十人の娘」のたとえをお話します。
本論)「目を覚ましていなさい」
Ⅰ.「十人の娘」
イエス様がもうすぐ十字架にかかられようとする時です。イエス様は弟子たちにあるたとえ話しをされました。十人の娘たちがいました。そのうちの五人は、注意深い人たちで、後の五人は、あまり注意深くない人たちでした。彼女たちは、結婚式をあげようとしている花嫁の友達で、お祝いの席に招かれていました。
十人とも、火のともったランプを持っていました。夜もふけてきましたが、花婿はまだ到着しません。花婿が来たら、彼女たちは花嫁といっしょにお祝いの席に座ることになっていました。彼女たちは、花婿の到着を今か、今かと楽しみに待っています。
そのうち、待つのに疲れて、みんな眠ってしまいました。その間にランプの油がなくなってしまい、火は今にも消えかかっています。その時、突然、外が騒がしくなり、「花婿が着いたよ。さあ、迎えに出なさい!」と言う声が響きました。娘たちは飛び起きて支度をしました。
ふと見ると、ランプの火は消えそうです。でも、注意深い娘たちはあわてません。予備の油を持っていたからです。油をランプに継ぎ足し、明かりを整えて花婿を迎える準備ができました。
あわてたのは注意深くない娘たちでした。予備の油を持っていなかったからです。彼女たちは、注意深い娘たちに「あなたたちの油を少し分けてください」と頼みました。しかし注意深い娘たちは言いました。「あなたたちに分けてあげられるほどは持っていません。それより、お店に行って買ってきたらどうですか。」。
Ⅱ.「閉ざされた扉」
予備の油を用意していなかった娘たちは、大急ぎで買いに行きました。時間がかかりましたが、やっとのことで油を買い求めて帰って来ました。
ところが、もう花婿は、注意深い五人の娘たちと一緒に出発したあとです。遅れた人たちは、祝宴が開かれている所に駆け付け、扉をたたきました。「ご主人様、ご主人様、開けてください。」
しかし、扉の中から返って来た返事はこうでした。「はっきり言うが、わたしはあなたがたを知らない。」彼女たちがどんなにお願いしても、閉じられた扉は、決して開けられることはありませんでした。こうして、注意深くない娘たちは、せっかくのお祝いの席に出られなかったのです。
Ⅲ.「目を覚ましていなさい」
このたとえ話に出てきた花婿とは、イエス様のことです。イエス様は、再び私たちの所に来られると約束されました。私たちを天の御国に入れてくださるために再臨されるのです。
それは、いつかはわかりません。でも、その日は必ず来るのです。私たちは、いつイエス様が来られてもよいように、目を覚まして備えていなければなりません。
彼女たちの「愚かさ」は、「油を少し私たちに分けてください」と頼んだことにあります。聖霊様は、一人の信者から他の信者へと、簡単に分け与えられるものではありません。神様の賜物は、金では買えません。それは、神様のみことばに従い、神様に祈り求めることによってだけ、恵みによって与えられるのです。神様はおのおのに、「信仰の量りに応じて」聖霊様の賜物を分け与えて下さいます(ローマ12:3)。もう一つの「愚かさ」は、彼女たちが油の不足を終わりの時まで気づかず、求め始めたのが遅すぎたことです。しかし今はまだ、教会生活と信仰生活に励む中で、自由に、無代価で聖霊様の油を買うことができる時です。終わりの日では、もう遅すぎます。この警告を私たちはどのように聞くべきでしょうか。
勧め「目を覚ましていなさい」
皆様は、イエス様の再臨の日のために、もう聖霊様の油の備えができていますか?「わたしはあなたを知らない」とイエス様から言われてしまうことがないように、心の目を覚まして用意をしていましょう。
また、私たちの愛する人が、「終わりの日」に滅びることがないように、神のことばを聖霊様の助けと働きを信じ、伝え続けましょう。
葛西福音キリスト教会 関連ホームページ