葛西福音キリスト教会 礼拝メッセージ20230521②
1.テキスト「出エジプト14:10-31」
2.タイトル「主の救いを見ましょう!」
3.中心聖句「出エジプト14:13」
「きょう、あなたがたのために行われる主の救いを見なさい。」
4.本文「主の救いを見ましょう」
序)「古き人に死ぬとは」
このモーセとイスラエルの人々の海渡は、古き人に死んで新しきいのちに生まれ変わることを象徴したキリスト者のバプテスマを思い起こさせると言われています。ですから、すごく大切な教えを私たちは学ぶことができるでしょう。
イスラエルは海とエジプト軍に挟まれ「袋のネズミ」となります。しかしそれが神のみ旨でした。「袋のネズミ」とは、進むことも退くこともできない状況です。このときのイスラエルの態度は、現実の状況だけによって霊的状態が左右される不信仰者の典型的な型でした。大切なことは、神が過去においてどのようなみわざをされたかという聖書的歴史的考察、そして神への深い信頼に基づく信仰です。そうしないと、私たちの信仰は現在の状況における感情に容易に動かされてしまう。ですから、本日のテキストはすべての信徒に対する警告です。秘訣は「主があなたがたのために戦われる」ことに委ねること。しかしそのためには、「恐れてならない」という一つの条件があります。見える敵の軍勢におののかず、恐れず、主に信頼して進んで行く時、主は私たちのために戦われるのです。また「あなたがたは黙っていなければならない」とも言います。ですから、信仰生活とは、主に信頼し、主の前に静まり、耐え忍んで主を待ち望むことです。愚痴やわめいたり動揺したりしてはならないのです。主のみことばに従う時、「主があなたがたのために戦われる」とのことばはそのまま成就します。主は、ただ私たちに「前進する」ことを命じるのです。
本論)「主の救いを見ましょう」
Ⅰ.「ストーリー」
神は、イスラエルの人々を紅海沿いに移動させられました。そこで神は、昼間は焼け付く太陽から雲の柱によって影を作り、夜は砂漠の寒さと暗さから、火の柱をもって明るく照らして暖め、イスラエルの人々を守ってくださいました。このことで、イスラエルの人々は、神が一緒にいて導いてくださっているとはっきり分かったはずです。
一方、そのころエジプトでは、パロが、イスラエルの人々が荒野でさまよっていると勘違いして、彼らを連れ戻そうと計画していました。そして、戦車、騎兵、軍勢を整え、パロ自身らがエジプトの全戦車を率いて、追撃を開始しました。
イスラエルの人々は、エジプトの追手が迫ってくるのを見て大変恐れ、パニックになりました。後ろにはパロの軍隊、前方には大きな海が広がっています。人々はモーセに文句を言います。「この荒野で死なせるために、エジプトから連れ出したのか!」「エジプトの奴隷のままでよかったのに!」と。そのとき、モーセは人々に向かって言いました。「恐れてはならない。しっかりして、今日、あなたがたのために行われる主の救いを見なさい」、「主があなたがたのために戦われるから、あなたがたは、黙っていなさい」と。この戦いは、イスラエル人の戦いではなく、神の戦いです。神が、パロやエジプトと戦われるのです。
その夜は、雲の柱がイスラエルの後ろに移って、エジプト軍の目をくらませました。モーセは、神から命じられた通り、手を海の上に伸ばすと、神は、夜通し風を吹かせられました。すると、なんと海が真っ二つに分かれたではありませんか。そして、海の中に渇いた地ができたのです。その渇いた地を、イスラエルの人々は渡ります。その時海水は、彼らのために、右と左に壁のようになりました。しかし、戦車も騎兵も、その海の中の渇いた地に入って追いかけてきます。
イスラエルの人々が海を渡り終えると、モーセは、神から再び命じられ、手を海の上に伸ばしました。するとなんと、海が元に戻ってしまうではありませんか。途中まで追ってきていたエジプトの軍隊は、波にのまれて全滅してしまいました。
こうして、イスラエルの人々は、神を恐れ、神とモーセを信じたのです。
Ⅱ.「ここで学ぶべき真理」
本日の聖書から私たちが学ぶべき真理は何でしょうか。それは聖書のみことばを通し、イエスの十字架と出会い、罪を悔い改め、イエスを信じて、罪と死から救われたら、それであとは何の問題もないわけではありません。困難なことは起きます。悪魔とこの世はあきらめずに、追いかけてきます。そう、このパロとエジプトが表しているのは、悪魔とこの世です。そして悪魔とこの世は、救われた者を、再び罪を犯して神に裁かれる者にしようと、誘惑します。でも主の救いは、救われた者を再び奴隷にしようとする悪魔とこの世からも救うのです。
勝利の秘訣は、神に委ねて、神に戦っていただくことです。いくら自分でジタバタしても勝てる相手ではありません。パニックを起こしたり、つぶやいたり、文句を言ったりしてはいけません。神は決して信じる者を見捨てない方です。共にいて、勝利させてくださるお方です。私たちは、神を信じて、委ねて、任せて、神に戦っていただくことで勝利できるのです。
Ⅲ.「あなたはどうしますか」
本日は信仰の報酬である、人生の勝利者となる道です。私たちは、いやあなたはモーセたちと同じような勝利者となりませんか。教会に行っていても、神を信じていても、悪い誘惑はあり、病気や困難に出会うこともあるでしょう。そのような時あなたはどうしますか。つぶやきますか。文句を言いますか。
まとめ)「主の救いを見ましょう」
どうか、そのような時、祈りましょう。神は決して見捨てず、必ず共にいて、神が戦って勝利させてくださいます。私たちは祈って、神の導き通りに歩んで、主の救いを見ましょう。
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