福音伝道教団

葛西福音キリスト教会

礼拝聖書のお話し

2023年8月27日(日)礼拝メッセージ

「親を敬う」

葛西説教20230827

 

1.テキスト「出エジプト2012節」

2.タイトル「親を敬う」

3.中心聖句「出エジプト2012節」

「あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである。」

4.本文「親を敬う」

 序)「パウロも教える」

 パウロも出エジプトの教えを、エペソ6:1から4で教えています。妻と夫との関係をエペソ5:22から33で教え、その続きとして親子関係を教えています。すなわち、よき親子関係はよき夫婦関係の土台の上に育つのです。もし夫婦が主の愛にあるならば、その家庭の親子関係も主の愛の内にあり、主の愛によりよき親子の関係がそこに育つのです。

 この堕落した世界、薬物問題。侵略戦争。また本来安らぎの場であるべき家庭も、虐待やネグレストがあります。まことに愛はテレビや映画、小説やマンガ、人々の口にあふれているのに、世界は主の愛の飢饉にあるのです。

ですから、パウロはより良き夫婦の関係の場合と同様に、十分な配慮ある土台を置いて指示しています。大切なのは「主にあって」という神への信仰と従順が必要なのです。

 

本論)「親を敬う」

Ⅰ「敬うということ」

 「敬う」と訳されていることばは、相手に重みを与えるという意味です。すなわち、敬うとは、相手に重きを置くこと、大切にすることを意味します。

 十戒の前半で、神は唯一で、偶像を造ったり拝んだりせず、みだりにその名を唱えたりしてはいけないことが教えられました。これは、神を敬うということが、かけがえのない存在として重んじることであることを教えています。同様に、両親を敬うとは、礼拝はしなくても、両親もまた唯一だから、他に造ったり、みだりに扱ったりせず、かけがえのない存在として重んじることなのです。私たちは両親を選べません。しかし、選べないものこそ尊いのです。神がその知恵で選び、用意されたからです。両親は神からのものです。私たちは、両親をかけがえのない存在として、重きを置き、大切にするべきなのです。

 

Ⅱ「長く生き、幸いを得るため」

 第五の戒めには、「あなたの神、主が与えようとしておられる地で、あなたの齢が長くなるためである」という約束が与えられています。また申命記の十戒では「幸いを得ることのできるためである」(申命記5:10)と教えられています。両親を敬うことが、長く生き、幸いを得るという祝福を約束します。すなわち、両親を敬うことは、神の祝福を受ける法則とも言えます。イスラエルの民は、荒野の40年間、不信仰であり神に従わずに祝福を失い、悔い改めて神に従って祝福を受け取るということを繰り返しました。神に従う両親が神から祝福を受け、その両親に従うことによって、子孫に祝福が引き継がれる。この祝福の連鎖によって、祝福が続きます。

 しかし、主イエスはマタイ10:37で「わたしよりも父や母を愛する者は、わたしにふさわしい者ではありません」と教えられました。両親が神に従わない場合は、その両親のところで祝福が断ち切られます。そのため、両親を敬い従うことには「信仰に反しない限り」という条件が付きます。 

 

勧め)「親を敬う」 

 親を敬って神の祝福にあふれた者となりましょう。そしてまた、自分の子どもに敬われ、その子に祝福をもたらしましょう。神の願いは、祝福の連鎖なのです。

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なかよし羊親子